平成29年 9月 定例月議会 平成29年9月12日(火曜日
)-----------------------------------◯出席議員(38名) 議長 黒沢和規 副議長 下沢広伸 1番 上田雅大 2番 中川俊一 3番 小間井大祐 4番 坂本泰広 5番 松井 隆 6番 熊野盛夫 7番 大桑初枝 8番 広田美代 9番 源野和清 10番 麦田 徹 11番 長坂星児 12番 前 誠一 13番 高 誠 14番 喜多浩一 15番 小阪栄進 17番 高岩勝人 18番 野本正人 19番 久保洋子 20番 松村理治 21番 清水邦彦 23番 小林 誠 24番 山本由起子 25番 森 一敏 26番 秋島 太 27番 角野恵美子 28番 宮崎雅人 29番 玉野 道 30番 森尾嘉昭 31番 松井純一 32番 中西利雄 33番 澤飯英樹 34番 安達 前 35番 福田太郎 36番 横越 徹 37番 田中展郎 38番
高村佳伸◯欠席議員(なし
)-----------------------------------◯説明のため出席した者 市長 山野之義 副市長 丸口邦雄 副市長 細田大造 教育長 野口 弘
公営企業管理者 桶川秀志 都市政策局長 平嶋正実
文化スポーツ局長 嶋浦雄峰 経済局長 吉田康敏 農林水産局長 松倉剛弘 市民局長 鹿間 哲 福祉局長 太田敏明 保健局長 越田理恵 環境局長 佐久間 悟 都市整備局長 木谷弘司 土木局長 磯部康司 危機管理監 中川富喜 会計管理者 石野圭祐 消防局長 小谷正利
市立病院事務局長 西尾昭浩 財政課長
村角薫明-----------------------------------◯職務のため出席した事務局職員 事務局長 宮本博之 担当部長兼議事調査課長
議事調査課長補佐 三傳敏一 中宗朋之 議事係長 角田章郎 調査係長 山口賢一 主査 八木淳介 主査 喜多泰正 主査 嶋田健治 主査 渡邉泰介 主査 富川朗人 主任 松田宏志
総務課担当課長 九社前俊一 主査 寺畑 聡
-----------------------------------◯議事日程(第2号) 平成29年9月12日(火)午前10時開議 日程第1 議案第18号平成29年度金沢市
一般会計補正予算(第2号)ないし議案第36号市道の路線廃止について (質疑) 日程第2
一般質問-----------------------------------◯本日の会議に付した事件 議事日程(第2号)に同じ----------------------------------- 午前10時3分 開議
△開議
○
黒沢和規議長 本日の出席議員数は、ただいまのところ38名であります。 よって、会議の定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△会議時間の延長について
○
黒沢和規議長 あらかじめ本日の会議時間を延長いたしておきます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△諸報告
○
黒沢和規議長 説明員の欠席についての通知がお手元に配付のとおり参っておりますので、御報告いたしておきます。 なお、上着の着用は御自由に願います。 〔説明員の欠席については
本号末尾参照〕~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△議案上程
○
黒沢和規議長 これより、日程第1議案第18号平成29年度金沢市
一般会計補正予算(第2号)ないし議案第36号市道の路線廃止について、以上の議案19件を一括して議題といたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△質疑・一般質問
○
黒沢和規議長 これより、質疑並びに日程第2一般質問をあわせ行います。 通告がありますので、これより順次発言を許します。 18番野本正人議員。 〔18番
野本正人議員登壇〕(拍手)
◆野本正人議員 おはようございます。 今9月定例月議会の
トップバッターとして質問の機会をいただきましたので、
自由民主党金沢市議員会の一員として、以下数点にわたり、市長並びに関係部局にお尋ねをいたします。 最初の質問は、
家庭ごみ有料化制度に関連して数点お聞きいたします。 平成30年2月1日から始まる
家庭ごみ有料化制度運用開始まで、いよいよ半年を切りました。日々の市民の生活に最も密着した課題であり、市民の関心も日に日に高まっているようであります。有料化制度の導入に向けて、本当に数多くの説明会を開催し、丁寧な説明に心がけてこられた市長初め環境局の職員の御努力に対し、まずは深い敬意を表したいと思います。私も何度か説明会に出席いたしましたが、なぜ今、金沢市で有料化制度の導入が必要なのかという根拠は大きく2つあると感じました。まず1つ目は、これまでも国や全国市長会からの提言を受けて、既に8割を超える自治体が有料化制度を実施しており、一定の減量効果が上がっているためとされております。具体的には、導入後5年を経て、ごみの量は平均約14%減少、加えて資源化率が約6%上昇しているという数字を挙げておられます。そこで、具体的な数字はともかく、全国市長会の一員として、国や他自治体の首長と日々さまざまな議論を交わしている山野市長には、金沢市の
トップリーダーとしての時代の趨勢を見据えた上で、有料化制度の実現に踏み出した、その意気込みを改めてお聞きいたします。 具体的には、
東部環境エネルギーセンターの建設費用が約20億円から30億円削減できる、さらには埋立ごみを減らすことで、次期埋立場の使用期間を10年以上延長できるなどの大きな経済効果があることが挙げられております。説明会において示された資料では、
東部環境エネルギーセンターの建設費用は、平成30年前半のごみ量で施設規模を決定するとされていることから、現段階では何となくイメージが湧きにくいと感じているのは私一人ではないと思います。そこで、現施設の建設当時の建設規模と建設費、そして
予定どおりごみが減った場合の新施設として想定される施設の規模と建設費の比較についてお示しください。 また、平成36年から新施設の建設工事が開始されると、その前段階での
環境アセスメントが必要となることから、地元への説明などにも早急に取り組む必要があると思うものですが、市長には、現段階で想定されている
環境アセスメントから建設工事、運用開始に至るスケジュール、とりわけ
環境アセスメントの具体的な範囲や内容などについてお尋ねいたします。 あわせて、次期埋立場の建設工事と運用開始のスケジュール、延命化のお考えについてもお聞きいたします。 さて、家庭ごみの有料化に際して重要な観点は、違反ごみ対策の強化と
ごみステーションの管理負担の軽減にあるように思うわけであります。市長は、この点について、常々、町会などの負担がふえることのないよう市が責任を持って対応すると力説されてこられました。具体的には、職員による
ステーション巡回強化の実施、
夜間パトロールの実施や監視カメラの貸与などを挙げられております。しかし、明らかに市の職員の対応には物理的な限界があり、市民の意識醸成と協力がないと実効性が上がらないと思うのであります。幸い、本市には、これまでの歴史、伝統に培われた町会や婦人会、公民館組織などの
地域コミュニティーが色濃く根づいており、このような団体との連携、協力が欠かせません。こうした観点から、違反ごみ対策の強化や
ごみステーションの管理負担の軽減について、どのような取り組みを実施し、多くの市民や市民団体との連携、協力を図っていくお考えかお聞きいたします。 もう1つの重要な観点は、家庭でのごみの減量化、資源化の取り組みであります。市長は、これまでも、みずから
段ボールコンポストを実践し、率先して生ごみの減量化に取り組んでこられました。そこで、生ごみの減量化や古紙の資源化など、有料化にあわせて本市として実施する具体的なごみの減量化、資源化への取り組みについてお尋ねいたします。 マクロ的には、地球温暖化を防止し、次世代に美しい環境を継承することが今を生きる私たちの責任であり、より実効性のある減量化、資源化のためには、家庭ごみの有料化は避けて通れない課題であるということは、私も十分理解できるものであります。だからこそ、市民一人一人に、それこそかゆいところに手が届くような具体的でわかりやすい説明が必要不可欠であると考えます。最後に、実施まで半年を切った現段階で、残された期間での市民への制度の周知、広報体制、また、外国人への対応などの今後のスケジュールをお尋ねし、この質問を終わります。 質問の2点目は、
犀川周辺文化ゾーンの形成についてであります。 平成31年夏の開館が予定されている谷口吉生氏設計の
建築文化拠点施設については、具体的なパースが示されてくるなど、徐々にその全貌が明らかになってきており、かく言う私も、藩制期以来、連綿と受け継がれてきた本市の質の高い建築文化を国内外に発信する新たな文化施設の誕生を今か今かと楽しみに待ち望んでいる一人であります。これまで、金沢の文化施設は、ややもすると浅野川周辺に集積してきたと思っております。ひがし茶屋街、主計町、
卯辰山麓寺院群、
卯辰山工芸工房、泉鏡花美術館、
徳田秋聲記念館、大樋美術館、金沢文芸館、金沢蓄音器館、寺島蔵人邸など、官民双方で枚挙にいとまもないほどの文化施設が集積し、とりわけ
北陸新幹線金沢開業後は、外国人も含めて多くの観光客で日々にぎわいを見せております。一方で、犀川周辺には、いま一つ文化施設の集積度が不足していると考えておりましたが、この
建築文化拠点施設の開館により、今後は大きな変化が出始めると思うのであります。そこで、改めて市長には、この
建築文化拠点施設開館の意義と今後の
建設スケジュール、さらには具体的な展示構成の一端をお示しください。 さて、先月、野町広小路の交差点で薬局がリニューアルオープンし、その記念として山出前市長の講演会が開催されました。報道によると、山出前市長は、今後の野町広小路交差点は文化の十字路になると表現されたようであります。つまり、東西方向には、寺町寺院群や
建築文化拠点施設からW坂を抜けて本多町の鈴木大拙館や金沢21世紀美術館に、あるいは前田家墓地や大乗寺へと回遊することができます。一方、南北方向には、にし茶屋街から
室生犀星記念館を抜け、繁華街の片町、香林坊へと回遊することができる、これらの道筋の拠点となる交差点を文化の十字路という言葉で表現されたものと考えるところであります。私は、この機会に、来年度予算においてこうした
犀川周辺文化ゾーンの
グランドデザインを描き、市民や観光客にこの地区の今後の方向性をきちんと示すべきと考えますが、市長の見解を伺います。 さらに、この地区の将来像を考える上で、私は3つの大きな課題があると考えております。1つ目は、本多町松風閣庭園の将来のあり方であります。御承知のように、松風閣庭園は、旧
加賀八家筆頭本多家ゆかりの庭園として、江戸時代初期に古沼と自然林を生かして作庭されました。2,000坪の敷地を持つ園内には、霞ヶ池を中心として多くの大木が植生し、本多町と一体の樹林を形成しております。鈴木大拙館に隣接するまちなかの静寂で深遠な庭園空間として高い評価を得ております。平成20年には市の名勝に指定され、
鈴木大拙館開館後は、その連絡口からは散策可能となったものの、まだまだ一般市民や観光客の目に触れる機会は少ないのではないでしょうか。現在は北陸放送が所有しておりますが、私は、この庭園は将来的には公共がきちっと管理し、金沢市の貴重な財産として後世に受け継いでいくべき場所だと確信しております。そのことで、金沢市立中村記念美術館や
石川県立美術館、近い将来移転される予定の
国立近代美術館工芸館と一体となった
一大文化ゾーンが形成されます。こうした将来像を踏まえた本多町松風閣庭園の今後のあるべき姿について、市長の所見をお聞きいたします。 さて、もう1つの大きな課題は、旧野町
小学校跡地の利活用についてであります。私は、このことについて考える視点は大きく2つあると思います。1つは、
地域コミュニティーの視点であります。金沢市で最初の善隣館がつくられた、いわば地域福祉の原点に隣接する場所でありますので、その背骨はしっかりと大事にしていただきたいですし、加えて、老朽化している公民館機能も当然必要だと考えるのであります。2つ目は、文化の視点であります。文化の十字路となる野町広小路交差点の一翼を担う場所として、若い作家や学生が地域の人々と触れ合うような場所づくりも必要ではないでしょうか。こうした点を踏まえ、旧野町小学校跡地の今後の利活用についての市長の所見をお伺いいたします。 最後の3つ目の課題は、
にし茶屋街向かいの県道沿いのあり方についてであります。この場所は、
北陸自動車道金沢西インターチェンジから野田専光寺線を通り、市内中心部に入る重要な場所であり、歴史的景観に調和したまちなみにも配慮することが大切であることから、いつまでもこの状況を見過ごすわけにはいきません。金沢市が主導して、そろそろ地域住民などとの議論を進めていく時期に来ていると思うものですが、市長の所見をお尋ねし、この質問を終わります。 質問の3点目は、上下水道管の老朽化対策について数点お聞きいたします。 近年、上下水道管の経年劣化による道路陥没事故の発生件数は増大してきております。国交省によりますと、平成27年度、全国で下水道管の破損を原因とする道路陥没は約3,300件発生しております。また、厚労省によると、水道の基幹管路での破損事故は、年間、全国で約5,000件発生しております。本市においても、平成27年5月に入江3丁目の
県道交差点付近で、下水道管の破損により道路陥没が発生し、また、本年1月には
武蔵交差点付近で、上水道管の破損に伴う漏水が発生しております。両事故とも幸い人的被害はありませんでしたが、今考えても、一歩間違えれば大惨事になるところであったと肝を冷やしているところであります。そこで、まず市長に、本市での事故の教訓も踏まえて、全国で多発する上下水道管の老朽化による道路陥没事故についての所見をお伺いいたしますとともに、
公営企業管理者には、どのような対策を講じているのかお聞きいたします。 さて、さまざまなインフラについて、整備の拡大から維持管理の時代に入ったと言われておりますが、上下水道についても当然例外ではありません。私は、上下水道の維持管理における大きな課題の一つが、上水道の所管が厚労省、下水道の所管が国交省と、国の所管が2つに分かれているところにあると思っております。これは河川に例えれば、上流が厚労省、下流が国交省と、それぞれ所管が分かれているようなものであり、これでは一体的な水流の維持管理がおぼつかないのは当然のことであります。このような事例でよく引き合いに出されるのが、保育所の所管が厚労省、幼稚園の所管が文科省と分かれていることであります。そのため、少子化の進行や育児サービスの多様な時代の要請に対応できなくなってきたことから、国は
認定こども園制度の創設など、幼保一体化の取り組みにより解決を図ろうとしておりますが、許認可など、省庁間の壁は依然厚いと言われております。幼保一元化の議論はともかく、上下水道管の老朽化による道路陥没などの事故が起きた場合、その責任が問われるのは末端の地方自治体であります。国の所管が分かれており、縦割りの弊害が起きていることが原因で、制度面や予算面で地方にしわ寄せが来るような事例があるとすれば、全国市長会などを通じて国に声を上げていくべきと考えます。このようなことを踏まえ、現在、国に対してどのような要望を行っているのかお伺いいたします。 上下水道管の現状と課題について、それぞれの省庁のホームページで調べてみました。まず、上水道については、厚労省によれば、全国の上水道管路の総延長は平成25年3月末時点で約65万キロメートルあるそうで、このうち法定耐用年数である40年を超えているものが約1割あるそうです。今後は、1970年代に集中的に整備された管路が一斉に更新時期を迎えることから、10年後には2割、20年後には4割を超える見通しとの予測がされております。一方、下水道管路については、国交省によれば、平成27年末における管路延長は約47万キロメートルあるそうで、そのうち法定耐用年数である50年を超えているものが約1万3,000キロメートルあるそうです。管路施設の老朽化などに起因した道路陥没などの発生は、日常生活や社会活動に重大な影響を及ぼします。このため、国交省では、事故の発生などを未然に防止するため、下水道施設全体を一体的に捉えた計画的、効率的な維持管理、改築を推進する
下水道ストックマネジメント支援制度を創設しております。
ストックマネジメントとは、構造物や施設の機能診断に基づく機能保全対策を通じて、既設施設の有効利用や長寿命化を図り、
ライフサイクルコストを低減するための技術体系及び管理手法の総称とあります。これに類似した言葉で、近年、
アセットマネジメントという言葉がよく使われます。
アセットマネジメントとは、一般には、
ライフサイクルコストを低減するだけではなく、劣化のリスクをコントロールしつつ、施設の改修、修繕、更新や維持管理に要する経費を平準化するなどのマネジメントを指しているとのことです。私は、上下水道管の維持管理についても、この
ストックマネジメントや
アセットマネジメントの手法を最大限活用し、PPP、PFIを取り入れるなど、民間会社が持っている技術力やノウハウを活用していくべきと考えます。そこで、現場管理者として日々現場の苦労を目の当たりにしている
公営企業管理者には、上下水道施設の維持管理業務についての包括的な民間委託や官民連携のあり方をお尋ねいたします。 また、なかなか日の当たらない分野である維持管理業務における
民間専門技術者養成における課題と将来展望をお伺いし、この質問を終わります。 質問の4点目は、スポーツの推進についてお伺いいたします。 市長は、常々、スポーツはまちを元気にするとおっしゃっておられます。その代表例として、
北陸新幹線金沢開業に合わせて金沢マラソンが初開催され、ランナー、市民、企業、ボランティアが一体となった大会は、まち全体が盛り上がり、金沢の新しい文化として根づいてきたと言っても過言ではないと感じているところであります。これからも、市民の皆さんの協力を得て、国内外から注目を集める大会であり続けてほしいと願っております。また、2020年
東京オリンピック・パラリンピックの開催が決まってからは、本市では、ホストタウンの登録や
事前キャンプ誘致といった
オリンピック関連事業を通じ、スポーツに対する関心や期待感がますます高まってきていると感じているところであります。一方、国においては、平成23年8月に
スポーツ振興法を全面改正し、
スポーツ基本法を施行し、さらに平成27年10月にはスポーツ庁を発足させるなど、スポーツ立国の実現を目指し、スポーツを国家戦略として捉えて多様な施策などを展開しており、このことにより国内におけるスポーツの機運が上昇してきております。このような中、本市では、平成27年3月、金沢市
スポーツ推進計画を策定しています。この計画には、市民にとって好ましいスポーツの推進と本市にとって望ましいスポーツとなる目標や取り組みの方向が設定されており、とりわけ10年後に実現できている金沢市民へのスポーツのあるべき姿が描かれています。その基本目標は、大きく4つに分けられており、それぞれ多様なスポーツに親しむことができる機会の拡大、
子どもスポーツの充実、スポーツ交流を通じたまちづくりの推進、障害のある人などのスポーツ活動の推進と環境の整備など、どれもが重点課題であります。私は、この計画における基本目標に示された諸施策を着実に実行することこそが、これからの本市のスポーツの推進につながると確信しているところであります。そこで、改めて市長には、今後の本市のスポーツの推進に関してどのような取り組みを進めていくおつもりかお尋ねし、私の質問を終わります。(拍手)
○
黒沢和規議長 山野市長。 〔山野之義市長登壇〕
◎山野之義市長 18番野本議員にお答えをいたします。 家庭ごみのことについて何点かお尋ねがございました。その意気込みということですけれども、私は大きく2つあると思っています。1つは、野本議員がおっしゃいました子どもや孫の世代の負担を少しでも軽減していきたい、これは御質問にもございました財政的な負担を少しでも軽減していきたいということ、さらには自然環境に係る負担というものも少しでも軽減していきたい、それは今に生きる私たちの責務であるというふうに思っています。今さえよければいい、そんな時代ではないというふうに思っています。2つには、これもお話をいただきました。既に平成5年から全国市長会や国のほうでは、何度も何度も
家庭ごみ有料化のことについて意思表示であったり、提言がなされてきたところであります。これもお話ありましたけれども、昨年の段階で全国792市のうち83%以上が既に取り組んでいる施策でもあります。これは日本全体で取り組んでいかなければいけない施策であるというふうに思っています。自分さえよければいい、そんな時代ではないというふうに思っています。引き続き、明年2月からの制度が円滑に実施できますように万全の体制を整えていくとともに、ほかにもあらゆる減量化・資源化施策を講じることで、最大の効果が上がるように努めてまいります。
東部環境エネルギーセンターのことについてお尋ねがございました。これは平成3年、1991年に稼働した現在の
東部環境エネルギーセンターは、1日当たり250トンの処理能力を持ち、当時の建設費は約73億円でありました。
家庭ごみ有料化につきましては、先行自治体の事例を拝見しておりますと、平均14%ごみが削減できるのではないかというふうに思っています。そのシミュレーションを当てはめていきますと、新施設は現施設よりも40~50トン程度コンパクト化できるのではないかというふうに考えています。 建設費ですけれども、近年はダイオキシンや窒素酸化物の低減対策などにも盛り込んでいかなければなりません。環境保全に向けた追加の設備にさらなる費用が必要となりますことや、また、労務単価、建設資材費の高騰も当時に比べて見られるところであります。単純な比較というものはできませんが、現施設と同規模のものとするならば、約170億円かかると想定されますが、先ほど申し上げましたような約14%の削減が可能であるとするならば、20億円から30億円縮減できるものではないかというふうに考えています。 その
東部環境エネルギーセンターですけれども、おおむねこの手の施設は25年と言われています。1991年ですから、既にその期間が過ぎておりますけれども、丁寧に扱ってきたこともあります。議会の皆さんからお認めもいただきまして、現在、基幹的改良工事、いわゆる長寿命化を図っているところでありまして、2027年度末までの使用が可能となるように、今、工事を行っているところであります。ただ、そうはいっても、2028年度には新しい施設が必要になってきます。逆算していきますと、建設工事には4年程度かかるのではないかというふうに思いますし、その前に
環境アセスメントを行っていかなければなりません。こちらも、規模によりますけれども、やはり4年程度を見込んでいるところでありまして、2020年度までには施設の規模というものを決めなければいけないのではないかというふうに思っていますし、それまでにはごみ量等を見きわめていかなければいけないというふうに思っています。なお、
環境アセスメントの範囲や内容につきましては、まずは施設規模が確定した後、決まってくることになりますが、現時点では、周辺環境に及ぼす影響について多面的な調査が必要になるというふうに思っています。 次期埋立場のことについてですけれども、来年度までに埋立地本体の工事を終える予定であります。ただ、並行して、事務所、計量棟などの建築、附帯設備や浸出液の送水設備などの整備を進めることにしておりまして、2020年度の供用開始を目指しているところであります。明年2月からの
家庭ごみ有料化の実施はもちろん、事業系ごみの搬入手数料の値上げなどによりまして、より一層の減量化が期待できますことから、次期埋立場は48年間の使用期間と見込んでおりますが、10年以上延命できるものと考えています。私を含めて、ここにいる皆さんも、いないことが多いかもしれません。まさに子どもや孫たちの世代に直接かかわってくるテーマの大変象徴的な例ではないかというふうに思っています。
ごみステーションの管理負担のことですけれども、マナー違反ごみへの対策といたしまして、ボランティア清掃ごみ袋を事前に配布するとともに、管理サポーター制度の導入など、地域との協働により十分な対応を講じることとしています。また、ステーション器材設置費に係る助成制度の創設により、ステーションの管理負担の軽減を図ってまいります。さらに、明年2月の制度開始時においては、市内の全
ごみステーションを職員が巡回指導するとともに、町会とともに地域活動の一翼を担っていただいています婦人会や市民団体の皆さんに協力をお願いするなど、地域との連携を図りながら、万全の体制を整えてまいります。 これまでも、生ごみの減量化につきましては、婦人会や市民団体の皆さんの御協力をいただきながら、水切り運動、
段ボールコンポストの普及、電気式生ごみ処理機の活用などに取り組んできたところでありますし、さらに力を入れていきたいと考えています。古紙の資源化に向けましては、引き続き、町会や校下、地区による集団回収を促すとともに、これまで燃やすごみに出されることが決して少なくはなかった雑紙や段ボールの回収、古布--古い布の回収にも重点的に取り組んでいただければというふうに考えています。市としても、資源回収拠点の拡充に努めるなど、市民の皆さんが日常生活の中で資源化に取り組むことのできるよう、環境づくりに取り組んでまいります。 今後のスケジュールですけれども、引き続き、説明会をさせていただく中で、御協力のお願いをさせていただきたいと思っています。11月下旬には、お試し袋とあわせ、新たなごみの分け方・出し方パンフレットを全世帯に配布し、制度の一層の周知を図っていきたいと考えています。加えて、新聞、テレビCM、バス車内の広告、デジタルサイネージなど、多様な広告媒体を活用するとともに、指定ごみ袋取扱店でのポスター等の掲示も行っていきたいと考えています。外国人への対応につきましても、大切だと思っています。外国語パンフレットの作成、ごみ分別アプリの外国語対応など、制度の周知に努めていきたいと考えています。
犀川周辺文化ゾーンのことについてお尋ねがございました。先般、この寺町における
建築文化拠点施設の起工式を行わさせていただきました。先人たちが育んできた建築文化を通じて、市民や来街者が美しい建築が美しいまちをつくるということを考えることができる施設をコンセプトの一つとしているところであります。改めて、建築とまちづくりを考える機会になればというふうに考えています。7月に起工式を行い、2019年夏の開館を予定しています。館内には、本市の名誉市民第1号でもあります谷口吉郎先生の代表作で、日本を代表する和風建築である迎賓館赤坂離宮和風別館游心亭の和室と茶室を復元するなど、実存する建築の一部を展示とする新しいタイプの博物館となってきます。
グランドデザインが必要ではないかということでした。この地は、寺町台重要伝統的建造物群保存地区の入り口に位置します。周辺には、にし茶屋街、さらには老舗料亭の近代建築など、多彩な建築物が集積し、また、犀川のせせらぎが聞こえるところであります。この施設の整備により、この地域の魅力が一層高まるものと期待しています。これに伴い、まずは地元の方、さらには建築ファンを初めとする多くの皆さんがこの地域を訪れると予想されますことから、地域の回遊性を高めるための歴史的なまちなみや魅力ある建築物、文化施設などを盛り込んだ新たな周遊ルートを構築してまいります。 本多町松風閣庭園についてお尋ねがございました。隣接する鈴木大拙館の開館に合わせ、回遊性を高めるために、所有者の同意のもと、大拙館からの通路を整備し、来館者等が行き来できるようにしたものであります。来館者の増加に伴い、散策される方も着実にふえているところであります。御指摘ありましたけれども、このエリアには松風閣庭園のみならず、東京
国立近代美術館工芸館の移転に伴い、
石川県立美術館、中村記念美術館など、歴史文化施設も集積しますことから、国・県・市はもとより、民間企業とも緊密に連携をとり合いながら、このエリアの魅力を生かした回遊性の向上やにぎわいの創出に意を用いてまいります。 旧野町小学校跡地のことについてお尋ねがございました。昨年度から、具体的な利用方法について地域の方々と協議を行っているところであります。地域の皆さんからは、老朽化した公民館の移設、地域の活性化に資する利用などの要望を受けているところでもありますし、可能な限り意に沿えるような形で取り組んでいきたいと考えています。仰せの
地域コミュニティーの視点等も勘案しながら、引き続き、地元の皆さんと協議を進めていきたいと考えています。
にし茶屋街向かいの県道沿いのことについてですけれども、空きビルも多く、景観上の課題も多いと思っています。新たな周遊ルートの構築に合わせ、まちづくりの方策を研究していきたいというふうに考えています。 上下水道管の老朽化対策につきまして、どんなふうに考えるかということですが、上下水道管などのライフラインは、市民生活に直結する極めて重要な施設であり、老朽化への対策は全国において喫緊の課題だというふうに認識しています。本市においても、今後、管路の老朽化が進む中、持続的な上下水道機能の確保を図り、管の破損による事故等を未然に防止することが大切であると考えています。老朽化対策にこれまで以上に意を用い、市民の安全・安心の確保に努めてまいります。 スポーツの推進についてお尋ねがございました。私は、市長就任以降、文化都市金沢の新たな魅力として、スポーツ文化という言葉に市民権を与えることができないか、そんなまちにできないのかなというふうに考えてきました。1つには、金沢マラソンの実施でありますし、地元プロスポーツチームの支援もそうですし、
東京オリンピック・パラリンピックにおけるフランスを対象国にしたホストタウンへの登録もそうですし、また、特に夏の時期には、小学生、中学生、高校生がスポーツの、もしくは文化のさまざまな全国大会に出場する、もしくは立派な成績をおさめて市役所に表敬訪問にいらっしゃるときには、私はできる限り直接会って、子どもたちに声をかけることによって、その裾野を広げることにも意を用いているところであります。2つには、文化・スポーツコミッションを設置したいというふうに考えています。文化とスポーツの融合であったり、また、スポーツのさまざまな大会の、文化もそうですけれども、スポーツや文化のさまざまな大会の誘致であったり、裾野を広げるということであったり、そういうことを文化・スポーツコミッションに期待していきたいというふうに思っています。3つには、仮称ではありますけれども、スポーツの推進に関する条例を制定できないかということを考えていきたいと思っています。先ほど野本議員もおっしゃいました、国のほうでも、
スポーツ基本法をつくられました、スポーツ庁をおつくりになられました。市も、さまざまな施策に取り組んでいるところでもありますし、基本計画も策定いたしました。それらを強力に推進をしていく、その背骨となるべく、この条例をつくることができないのか、少し取り組んでいきたいというふうに思っていますし、それらを進めていくことによって、文化都市金沢にスポーツ文化という新たな付加価値をつけて、子どもや孫たちに伝えていくことができないか、そんなことも考えているところでもあります。 私のほうからは以上です。
○
黒沢和規議長 桶川
公営企業管理者。
◎桶川秀志
公営企業管理者 上下水道についての御質問にお答えいたします。まず、上下水道管の老朽化対策についてお尋ねがございました。下水道につきましては、路面下の空洞調査を強化し、事故の未然防止に努めるとともに、長寿命化計画に沿って、管渠の更生工事を鋭意進めているところでございます。また、上水道につきましては、これまでの漏水調査に加え、新たに主要交差点40カ所に漏水探知機を常設するなど、事故防止対策を強化するとともに、管路の更新計画の前倒しに努めております。加えて、本年度新たに老朽管更新対策積立金を設けるなど、財源確保にも努めているところでございます。上下水道管の老朽化対策につきましては、これまで以上にスピード感を持って取り組んでまいります。 次に、国に対してどのような要望を行っているのかとの質問でございました。上下水道事業は、管路など膨大な固定資産を有しており、老朽化した施設の更新には巨額の資金が必要なことから、事業を持続し、強靱な施設を再構築するには、国の強力な財政支援が不可欠でございます。これまでも、全国市長会、日本水道協会、日本下水道協会など関係団体を通じて、補助対象範囲の拡大、補助率の引き上げ、採択基準の緩和等について関係省庁に要望してきたところでございます。今後とも、要望について国に強く働きかけてまいります。 次に、包括的な民間委託や官民連携のあり方についてのお尋ねがございました。施設の効果的な維持管理を行う上で、民間事業者の経営能力、技術能力を最大限活用する官民連携手法を取り入れることは有効であると考えております。
○
黒沢和規議長 桶川
公営企業管理者に申し上げます。 所定の時間が来ておりますので、速やかに答弁を終わらせるようお願いいたします。
◎桶川秀志
公営企業管理者 はい。 管路の維持管理業務につきましては、他都市の状況等を踏まえながら、段階的に委託化を進めておりまして、将来的には包括的民間委託の導入を目指したいと考えております。 以上でございます。
○黒沢和規議長 10番麦田徹議員。 〔10番麦田 徹議員質問者席へ移動〕(拍手)
◆麦田徹議員 みらい金沢の一員として質問の機会をいただきましたので、以下数点、質問させていただきます。 初めに、疋田交差地下道の豪雨対策についてお伺いするのですが、ことしも、九州北部地方の大きな被害を含め、全国各地、県内でも局地的な豪雨による水害の発生が見られ、市内でも直接の浸水被害ではないものの、各地の崖地が崩落したことについてはこれらの集中豪雨の影響であり、被害に遭われました皆様にはお見舞いを申し上げますとともに、被災されました地域の一日も早い復興を願うものであります。 さて、ことしの5月、6月は平年より雨が少なく、梅雨がないのではと思うほどの好天が続いた日から一転しての豪雨は、自然の力を再認識することとなりました。大雨による本市消防局の出動件数を伺いますと、例年20回に満たないのですが、ことしは7月だけで54回も出動していることを考えると、7月の雨は大変なものだったのだろうと思います。このことは、国土交通省のホームページで、被害をもたらした6月30日から7月10日にかけての梅雨前線及び台風第3号による大雨と暴風として、各地で観測史上を塗りかえたことが記載されていることからもうかがえます。この豪雨の影響で、7月4日に本市でも、平成25年に冠水し、当時の9月議会でも質問した疋田交差地下道がまた冠水することになりました。この道路は、片側2車線で、山側環状や国道359号、バイパス8号線をつなげ、宇ノ気地方へと続くほか、内側環状道路疋田上荒屋線へと接しているため、交通量も少なくない主要道路であります。なお、地下道については、当時幾つかの対策はされていましたが、今回、被害に遭った2台の車のドライバーは女性であったことから、大きな幹線道路での冠水はまさかと思っての進入だろうし、一方方向に走る片側2車線で中央分離帯のある道路では引き返しにくかったのではないかと同情してしまいます。金沢市総合治水対策の推進に関する条例によると、10年に一度の大雨の雨量として想定されているのが1時間に55ミリメートルとしていますので、この日の降雨量が午前9時から午前10時の1時間で61ミリメートルを記録していることから、許容量を超えた雨量であったことは理解できます。ただ、ここにある10年に一度と想定する雨がわずか4年後に降ったことから、総合治水対策についても現状との整合性に疑問を感じてしまいます。55ミリメートルの想定がいつごろだったのかわかりませんが、田んぼは宅地化され、水路が整備されたことで、降った雨がとどまることなく一気に下流に流れ込むようになった現状から、計画自体の見直しも必要でないかと考えます。ここで、今回の事故について、行政側の責任はないのかもしれないのですが、率直にどう受けとめられるか、まずお伺いします。
○黒沢和規議長 山野市長。
◎山野之義市長 冠水による通行どめの際の安全対策を強化している中で、今回の事故が起きてしまいました。大変残念でありますし、さらなる対策を検討していかなければならないのではないか、そんな思いもしたところでもあります。
○黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 平成25年9月にも質問したのですが、それでは当時どのような対策がなされたのか、確認させてください。
○黒沢和規議長 山野市長。
◎山野之義市長 冠水時に通行するドライバーが進入しないように、回転灯や注意看板を増設するとともに、目安となります水深を地下道の路面に表示するなど、一層の注意喚起に努めたところであります。
○黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 その対策の中で、今回も水没してしまいました。原因について、確認されているのかお伺いします。
○黒沢和規議長 山野市長。
◎山野之義市長 短時間の激しい雨により、近接する水窪川からあふれた水が加わり、地下道の水位が急激に上昇したことが原因であるというふうに思っています。私は、もう1つ、ドライバーのドライバーリテラシーという表現になるかもしれませんけれども、その感度というものも時代の中で変わりつつあるのではないか、そのことも踏まえた上での施策ということも考えていかなければならないのではないか、そんな時代になったのかなという思いもしているところであります。
○
黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 ドライバーだけの問題でもないと思います。前回の対策のなされた上での水没ということですので、今回はそれ以上の対応が必要だと思いますが、今回、この後の対応についてお伺いします。
○
黒沢和規議長 山野市長。
◎山野之義市長 今回の事故を受けまして、大雨警報発令の時点で速やかにバリケードによる進入口を閉鎖するための職員の配置体制を変えたところであります。加えて、近く監視カメラを新設し、監視体制の強化を図るということも考えなければならないというふうに思っています。加えて、進入防止ゲートの設置や流域河川の改修を含めた抜本的な対策につきましても、今後研究させていただきたいというふうに思っています。
○
黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 25年の質問でも、ゲートについてはお願いしていまして、なかなか実現できなかったことですので、ぜひ御検討をお願いしたいと思います。 次に、海側幹線について伺います。石川県では、過去、でっかい釣り堀とやゆされてきた海の玄関口、金沢港を、岸壁の整備やみなと会館の更新、クルーズ船の誘致など、新たに整備しています。金沢の北の玄関口、東インター周辺も、過去はどうあれ、新しいにぎわい創出が必要だと思っています。この道路の整備によって、周辺で農業がしにくくなった状況の中で、農業離れから、この北の玄関口と言える道路周辺が耕作放棄された荒れ地となってしまうことも考えられなくもありません。3月定例月議会の答弁や今回の提案説明でも、都市計画マスタープランの見直しについて、各地域における課題の把握に努め、市民の皆様の御協力を得ながら見直し作業を進めてまいりたいと説明されています。現在、各地域において開催されている意見交換の状況とどのような意見が出たのかお伺いします。
○
黒沢和規議長 木谷都市整備局長。
◎木谷弘司都市整備局長 地域別交換会は、市内を9つのブロックに分け、8月上旬から順次開催しており、現在7つのブロックが終了し、9月中旬には一巡する見込みであります。引き続き、希望される町会連合会との意見交換会を予定しており、現在6つの地区から依頼を受けております。意見交換会では、公共交通の充実や
地域コミュニティーの維持、自然災害への対応、市街化区域への編入など、各地区が抱える課題や意見をいただいているところであります。 以上です。
○黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 今ほど、意見の中で市街化区域の編入とありました。私は、これまでも地域の課題を訴えてきた中で、市街化区域への編入を何度も問い合わせてきました。これまで、市長や都市整備局のお答えでは全く見直しする意向が感じられなかったというふうに思っていますが、本当に見直しを考えていただいているのかお伺いします。
○黒沢和規議長 山野市長。
◎山野之義市長 今回の都市計画マスタープランの改定では、人口減少や高齢化社会というものは避けられない課題だということが前提にあります。本市がこれからも持続的に成長をしていくための都市構造の構築を大きな目的としているところであります。現在のマスタープランで掲げております市街地の拡大を原則として行わないという基本的な方針は、私は堅持をしていかなければいけないというふうに思っています。ただ、改定に当たりまして、地域の皆さんとさまざまな御意見をお聞きしておりますし、アンケートもさせていただいているところでもありますし、それらを踏まえながら丁寧に取り組んでいきたいというふうに考えています。それぞれの地域でどのような対応ができるか、そういうことも十分検討していかなければいけないと思っています。
○黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 それぞれの地域に合った御検討をお願いしたいと思います。 また、私の地域では、数十年前に開発に後ろ向きだったことがいまだに尾を引いているといううわさもあります。これについて、どのように考えていられるかお伺いします。
○
黒沢和規議長 山野市長。
◎山野之義市長 過去、区画整理などの事業を推進した時期に、北部地区で地元の合意に至らなかったという経緯があるということは、私は先輩からお聞きしているところではありますけれども、そのことによって今回、麦田議員の表現をそのままおかりしますけれども、尾を引いている云々ということはないというふうに考えています。あくまでも、この少子化、高齢化の時代の中で、新たな地区での基盤整備の必要性が低下してきているということも、これもまた事実でありますので、そういうことも踏まえていきながら、これからどういうふうにしていくのか、どんな対応が可能なのか、地域の皆さんと意見を交わしながら考えていきたいというふうに考えています。
○
黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 これからの対応について言及いただきました。本当に、そこはしっかり取り組んでいきたいと思います。これからということで、数十年も経過すると、開発も進んだことで地域の状況が変わっています。住んでいる人も、当時のように専業農家だけではなくて、新しく移り住んだ人がそれ以前に住んでいた人よりも多くなっていて、住民のニーズもその当時から変わっていると思います。いま一度、これからということについて、地域のニーズに対してどうお考えかお伺いします。
○
黒沢和規議長 山野市長。
◎山野之義市長 御指摘のように、地域のニーズもそれぞれの地域で、私は変わってくるのは当然だというふうに思っています。一方で、市街地の拡大が、これは全国的に難しい状況であるということも事実であります。繰り返しになりますが、地域の皆さんと意見を交わしていきながら、これからの対応の可能性について探っていきたいと考えています。
○
黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 もう1点、さきの
金沢外環状道路海側幹線等整備促進協議会で、金原県議会議員から、先祖からの田畑を、金沢発展のためにと考え、用地を提供した市民の思いを受けとめてほしいとありました。私も地域の意見を聞く者として同様の思いがありますが、これに対してどう受けとめられるかお伺いします。
○
黒沢和規議長 山野市長。
◎山野之義市長 御指摘ありましたように、金沢の発展のために、先祖伝来の大切な用地を御提供いただいた皆様方には心から感謝しているところでもあります。御指摘の点につきましては、金原先生はもちろんのこと、今こうやって麦田議員とも議論をさせていただいています。地域の皆さん、アンケート等々を通じまして、多くの皆さんの声をお聞きしながら、それぞれの地域の中でどんな対応が可能か、その可能性を探っていきたいと考えています。
○
黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 ぜひ、地域の声に応えていただきたいと思います。 次に、この地域の歴史から、今回の調査を含め、これまで道路整備に関連した埋蔵文化財の調査によって、古代の金沢の民の生活拠点は点在していたとわかっています。現在の中心街と河北潟のほぼ中間、日本海からも遠くない良好な土地とされる金沢東インターチェンジになっているところについてですが、高速道路整備の調査では、千木ヤシキダ遺跡という遺跡が発見されています。この遺跡は、遺構面が3層で構成され、上層が平安時代、中層が飛鳥時代、下層が古墳時代に分かれており、27棟の掘立柱のほか、銅銭や大量の陶磁器が出土されています。報告書によると、新興の中規模勢力の首長で、祭祀に敏感な階層の人物と推定されており、銅銭の中には皇族が、皇朝が使うような銭も含まれていたことから、県内屈指の遺跡とも言われているそうです。遺構の性格から、内水面の交通、流通を担い、その経済活動を通じて成長を遂げたのではないかと想定されていて、当時も今のように重要な交通拠点であったのではないかと思われます。海側幹線と東山内灘線が交差するあたりを中心とした海側幹線築造に係る埋蔵文化財調査では、弥生時代から室町時代までの複数の時代にわたる遺物が出土したと聞いていますが、どのようなものが出土されたのかお伺いします。
○
黒沢和規議長 嶋浦
文化スポーツ局長。
◎嶋浦雄峰
文化スポーツ局長 金沢市では、海側幹線築造工事に伴いまして、現在発掘調査中の千田北遺跡など、3カ所の遺跡の調査を行っております。これらの遺跡は、弥生時代から室町時代まで断続的に営まれた集落遺跡であり、出土品には土器や陶磁器のほか、鎌倉時代の羽子板、履物、うちわなどがございました。
○
黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 かなり幅のある時代の出土品が出ているということで、これらも貴重な出土品だと思いますし、このエリアの遺構は低湿地で保水量が多いということで、木製品がうまく残っていることから、これらを活用したレクリエーション施設として、遺跡公園や出土品の展示施設の整備ができないのかお伺いします。
○
黒沢和規議長 嶋浦
文化スポーツ局長。
◎嶋浦雄峰
文化スポーツ局長 市内には類似の集落遺跡が複数見られることから、遺構を保存するために遺跡公園や展示施設を整備することは難しいと考えております。出土品につきましては、整理、報告作業が終了した後、金沢市埋蔵文化センターや埋蔵文化財収蔵庫におきまして展示する予定であります。また、地元小中学校に教材として貸し出すことや発掘調査を担当した職員による出前授業を実施することのほか、地元公民館での展示会開催など、積極的な活用を検討してまいりたいと考えております。
○黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 施設の整備は成りませんが、学校なんかで使っていくことに協力していきたいと思います。 次に、新交通システムについてです。 ちまたでは、新交通システムについて、LRTであるとかBRTであるとか、運行するもの自体が話題になっているような気がするのですが、昨年、連携中枢都市圏・都市交通特別委員会で富山市を視察した際、研修の中で、富山市のLRTは渋滞対策ではないとお聞きしました。都市のアイテムとしての色合いが濃いということだったのですが、あれだけ道路の広い富山だからこそできたことだと感じています。これまで幾つも都市を見ていて、現在走っている本市の路線バスは、ほかの都市に比べてきれいで新しいと感じていますが、この現行のバスではなく、新しい交通システムを検討しているというのは、先ほど述べた新しい交通アイテムを走らせることが目的なのか、渋滞対策が目的なのかお聞きします。
○黒沢和規議長 山野市長。
◎山野之義市長 昨年3月に、第2次金沢交通戦略を策定いたしました。高齢化、そして人口減少、さらには環境負荷を低減していかなければいけないこの時代に、公共交通ネットワークの幹としての基幹的な役割を担い、まちの魅力と拠点性を高め、人の交流を促すものであるというふうに私は考えています。
○黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 幹というところに、この後も着目していきたいと思います。 渋滞対策として毎年施行されているのですか、ゴールデンウイークのパーク・アンド・ライドの成果と、それをどのように捉えているのかお伺いします。
○黒沢和規議長 平嶋都市政策局長。
◎平嶋正実都市政策局長 今年度のゴールデンウイークは、5月3日から6日にかけまして4日間でございましたが、市内5カ所でパーク・アンド・ライドを実施いたしまして、合計で3,059台の利用がございました。駐車場の稼働率は前年度を上回りまして、まちなかに目立った渋滞が発生しなかったことから、この施策の認知が進み、渋滞対策に一定程度貢献していると考えております。
○黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 ちょっと期間の決まった対策ですので、それが普通の日にも活用できるような取り組みにしていただきたいと思います。 また、この新交通システム導入に向けてもう1点、課題の解消について、バスレーンの時間延長実験とありますが、その目的についてお伺いします。
○黒沢和規議長 平嶋都市政策局長。
◎平嶋正実都市政策局長 今月の23日及び24日に実施を予定しております休日のバスレーンの時間延長実験でございますが、バスの走行環境を確保することで、より多くの市民の皆さんにバス利用を促し、マイカーからバスへの利用転換を図っていただくことを目的としております。
○黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 本当に、バス利用をふやしていくことが重要だと思います。 そこで、先ほど挙げた新しくてきれいなバスについてですが、新幹線開業当初はかなり悪い評価もありましたが、最近の評判については、運転手さんも随分丁寧になっているように見えます。旅行評価サイトの口コミを見ますと、金沢のバス、特に城下町周遊バスについては大変使いやすいと書かれていて、トリップアドバイザーでは180件以上の書き込みの半数が外国人で、そのほとんとが4から5ポイントと高い評価をつけています。また、この高い評価がついている中で、悪いとされている部分については、交通系カードが全国で使えるものでないこと、運行時間が朝遅くて夜が早いということ、基本的に15分間隔だけれども、混み合う時間はもう少し短くしてほしい、また、ラッピングバスがわかりにくいとありました。ほかにも、バスは使いやすいけれども、市内が渋滞する時間帯はバス待ち時間がもったいないともあり、観光客に向けても渋滞対策が重要と考えます。検討されている路線に新システムが導入されることにより、それ以外の路線の利便性が下がるのではと懸念してしまいます。例えば、橋場町方面から武蔵ヶ辻で左折をするときに、混み合う時間帯では信号を3回待たなければなりません。今以上に金沢駅方面からの流れを優先すると、これがどれだけ待つか想像できないほどで、やはり渋滞対策を優先すべきと考えますが、いかがでしょうか。
○黒沢和規議長 山野市長。
◎山野之義市長 県外から金沢にお住まい、転勤であったり、学生さんであったり、観光客や生活している我々もそうだと思いますけれども、都市内交通が大きな課題であるということについては、私は論をまたないというふうに思っています。今御指摘ありましたように、さまざまな路線の強化ということも大切なことだというふうに考えています。御指摘いただきました渋滞対策ということも大切な課題であるというふうに思っていますし、何といっても、自動車のまちなかへの流入抑制を図ることによって公共交通への転換を図っていくということも大切だというふうに思っていまして、それらの施策をしっかりと取り組んでいかなければいけないというふうに思っています。
○黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 ぜひ、渋滞対策についても考えていただきたいと思います。 郊外の片側1車線の道路では、バスレーンの効果は余り感じられない上に、途中で乗りかえることがあれば料金まで上がってしまうことになってしまいます。さらに言えば、検討されている路線に乗っている人は、どちらかといえば市内を通過する人が多いのではないかと思ってしまうので、検討されている路線と関係のない郊外の方には理解されにくいと思いますが、それらの郊外の方に対してはどのように理解を求めるのかお伺いします。
○黒沢和規議長 山野市長。
◎山野之義市長 ことし2月に、検討委員会から御提言をいただきました。その中でも、今ありましたような乗りかえのことも含めた運賃の支払い等々につきましても、わかりやすいシステムでなければならないという御指摘をいただいていることであります。この提言であったり、また、今ほどの麦田議員の御意見をしっかりと受けとめていきながら、積極的に情報提供を行っていくことによって、また、来月にも予定していますさまざまな交通実験等々を繰り返していくことよって、市民の皆さんの理解と協力が得られるように努めてまいります。
○黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 やっぱり本当のラインでない郊外の方はなかなか理解できなくなるのではないかと思いますので、よろしくお願いします。 次に、防災訓練、避難所についてお伺いします。 9月3日、石川県防災総合訓練が金沢市内で開催され、地元千坂小学校も会場に設定されました。形骸化、マンネリと言われる中で、県の訓練が同時に行われたことで、地域の自主防災としても新しい刺激になってよかったと感じたようです。今回の防災訓練も、消防署、消防団、小学校、地域の諸団体のほか、多くの団体の協力のもと、地域内でみんなが顔を合わせることで共助を養い、消火訓練やAEDを用いての心肺蘇生技術を習得することで、自助の技術習得の一端となることを目的としているのは明らかです。災害は忘れたころにやってくると言われるように、いつ起こるかわからない災害に、自助、共助で日ごろから地域の協力のつながりを大切にし、緊急時に備えることが大切で、訓練の内容もそうですが、顔と顔を合わせることで、市長の言われるコミュニティーの醸成につながり、重要だと考えます。また、先ごろの鈴見台の崩落の復旧や本市農林局が開催する森林再生事業--竹やぶバスターズにも協力するなど、日ごろから地域に根づいて活動する中小規模の建設業者で構成する金沢建設防災協会も、現在、本市の拠点避難所の避難所整備などに協力することを前提に、防災協定の締結の準備をしていて、今後は地域の訓練にも参加することも検討されているなど、市民の関心の高い避難所についてお伺いします。 本市における拠点避難所の収容人員は何人を想定されているのか、また、今回訓練のあった千坂校下ではどうなのかお伺いします。
○黒沢和規議長 中川危機管理監。
◎中川富喜危機管理監 拠点避難場所は、市内68カ所を指定しており、想定収容人数は約12万6,000人でございます。このうち千坂小学校の想定収容人数は2,159人でございます。
○黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 今の数字にもありますように、千坂校下では、この日の防災訓練に参加した人だけで5,000人を超えていますし、周辺地域の人全員が入ることができない避難所であると、避難所に入れない被災者が出てくるのですが、この人たちがどのような行動をすればよいのか、不安に思っています。そのような場合に対する行動などについて、事前の説明や周知があってはいいのではないかと思っていますが、いかがでしょうか。
○黒沢和規議長 山野市長。
◎山野之義市長 金沢市域全体で見ますと、森本・富樫断層帯による地震がもし起きた場合、想定されますのは、19万3,000人の最大短期避難者が出てくるわけですけれども、十分に収容可能な指定避難所があるところであります。ただ、御指摘ありましたように、地域地域によって人数が変わってきます。校下別で見ますと、全体の3分の1程度の校下では収容可能人数が不足しますことから、特にそうした校下には、防災出前講座などを通じて、近隣校下の避難所などへの広域避難について事前に説明するなど、周知にさらに努めていきたいと考えています。
○黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 全部の人はその拠点避難所には入れないということが、何となく地域の人は避難所にみんな入れるのではないかというふうに思われていて、必ず訓練のときに「足りん分どうすらんや」というふうに聞かれます。そのことは、もっと皆さんに知っていただく努力をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 今回の訓練の中では、福祉避難所開設訓練というものが初めて取り上げられていたのですが、また、今回取り入れられたその経緯と訓練の状況をあわせてお聞きします。
○黒沢和規議長 太田福祉局長。
◎太田敏明福祉局長 これまでは、障害のある方の移動訓練を行ってまいりましたけれども、全国的に大規模災害が頻発していることから、福祉避難所の円滑な開設、運営や地域への周知を図るために、高齢者福祉施設と障害者福祉施設の2つの箇所において訓練を実施いたしました。今回の訓練では、避難スペースの設営や避難者の受け入れ、災害支援ナースの協力によります避難者の健康状態の確認、また、避難所や今後の生活に関します相談窓口の開設などを行ったところでございます。 以上です。
○黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 今回は事前の打ち合わせにも参加していたとのことですが、地域の打ち合わせの取り組みについてどのように感じたか教えてください。
○黒沢和規議長 山野市長。
◎山野之義市長 私も知事と一緒に、千坂校下に寄らさせていただきました。今回の福祉避難所開設・運営訓練の必要性も地域の皆さんに御理解をいただいたところでありまして、従来から地域で取り組まれていた市民防災訓練の中に、新たな訓練を取り入れていただいたところであります。地域の皆さん方の防災意識の高さというものを強く感じましたし、知事も同じようなことをおっしゃっておられました。
○黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 お褒めいただき、ありがとうございます。 もう1点、この訓練は、初めてと聞いていたので、よい点、悪い点、気づかれたことがあればお聞かせください。
○黒沢和規議長 山野市長。
◎山野之義市長 先ほど来お話が出ています福祉避難所の開設・運営訓練というものを初めて行っていただきました。よかった点という意味では、地域の皆さんに福祉避難所に対する理解、もしくは体験された方もたくさんいらっしゃるかというふうに思っています。ただ、一方では、悪かった点ではありませんけれども、課題として受けとめているのが、その福祉避難所の会場が一時避難所から少し離れたところにありましたので、訓練に参加された方が、限定的になったということもあります。今後は、より多くの方々に参加いただけるように、そして福祉避難所のことについて御理解をいただけるような、そんな工夫をしていかなければならないということも感じたところであります。
○
黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 地元の人も本当に、これまでやっていた訓練と違って新しいものが入ってきたことでいい刺激になったということは言っていますので、ぜひこれからも加えていただけたらと思います。 また、全国で防災センターといった施設が整備されています。これらは常設の防災訓練場のような施設で、市民に防災について知っていただくためにはよい施設と考えるのですが、用地については喜んで提供しそうなところがありますので、御検討をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
○
黒沢和規議長 山野市長。
◎山野之義市長 本市では、多くは防災拠点広場などの拠点施設において各種防災講座などを開催しています。また、市民防災訓練等では、各種防災体験をしていただいているところでもあります。現在、防災機能の強化に向けまして危機管理センターの整備を進めているところであり、今のところ、防災センターを整備するところまでは考えてはいません。
○
黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 防災意識向上のために御検討願いたいと思います。 最後に、ごみ減量化についてです。 私自身、3月の定例月議会での採決では、かなり悩んで決めたと思っています。議会の質問の中で、反感と諦めという言葉を使ったことに対して、市長は、丁寧なおわびと今後の丁寧な説明をもって理解に取り組むとお答えいただきました。市民に温度差があることはこれまでも感じていましたが、最近耳にするのは、しようがないかなとか、説明はわかったけれどもとか、いつになったら説明会があるんだろうとか、あげくにいつから有料になるのなど、何だかこの有料化になった責任は市民にもあったのではないかという思いもします。しかし、このとき減量することが目的であるのに、昨年は有料化という言葉が大きくクローズアップされ、議論がそこだけに集中していて、減量化まで進まなかった印象が強いので、減量化について伺います。 市内各町会への説明会がおおむね終了とありますが、実際の実施の状況と市民の反応についてお伺いします。
○
黒沢和規議長 山野市長。
◎山野之義市長 今月中に、全1,360町会のうち、9割近い町会で説明を終える見込みとなっています。可能な限り、来月中に説明会を完了したいというふうに思っています。もちろんそれ以外でも、かがやき発信講座等々で積極的に説明会を行っているところでありますし、不動産業者にも説明会を行ってきているところでもあります。反応ですけれども、おおむね御理解をいただいているというふうに思っています。ただ、
ごみステーションにおける違反ごみ対策、円滑な実施に向けての御意見についても幾つもいただいていますし、生ごみの堆肥化、さらには古紙の集団回収についての質問も多く出されているところでもあります。引き続き、関係団体等に対する説明を丁寧にさせていただければというふうに思っています。
○
黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 9割とのことですが、この説明会は、説明会に来てほしいという要請があったところに開かれるといううわさもあります。開かれていない町会についてはどのようになっているのかお伺いします。
○
黒沢和規議長 山野市長。
◎山野之義市長 全ての町会に開催を要請させていただいているところであります。ただ、町会によりましては、昨年度、説明会を既に受けているというところもあったり、また、今回、職員の派遣までは求めないというところもあることは事実であります。ただ、皆さんに正しいあり方での御理解をいただきたいというふうに思っていますので、お試し袋及びごみの分け方・出し方パンフレットの全戸配布にあわせまして、有料化の内容を記載した資料を配るなど、さらにはテレビや新聞等の広報にも積極的に努めていきたいというふうに考えています。また、先ほど申し上げましたように、全ての町会に要請をさせていただいているところでもありますし、また、婦人会であったり、PTA、育友会であったり、さまざまな事業者であったり、説明の要請をいただきまして積極的に取り組んでいるところであります。
○
黒沢和規議長 麦田徹議員。
◆麦田徹議員 ぜひ皆さん全員に説明していただくことをお願いしまして、質問を終わります。(拍手)
○
黒沢和規議長 以上で、10番麦田徹議員の質疑並びに一般質問は終了いたしました。 12番前誠一議員。 〔12番前 誠一議員登壇〕(拍手)
◆前誠一議員 皆さん、おはようございます。 私の名前は前です。ただいまから、手話のほか、幾つかの質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ここからは手話なしで質問させていただきます。よろしくお願いいたします。 さて、本年6月定例月議会において、全会一致で金沢市手話言語条例が可決、成立いたしました。これを受け、今議会の補正予算に、手話の学習用教材の作成のための予算が計上されました。ここで幾ら条例が制定され、予算が計上されたといっても、まだまだ一般の人たちには手話そのものが遠い存在です。私の住む町会は、50軒足らずの小さな町会ですが、その1軒に聴力に障害のある家族の方が住んでおいでます。数年前に、私の家内が町会の役員をしているときに、その奥さんが走るのが早いということを聞き、校下の社会体育大会に町会のリレーの選手として参加してもらうために、そのお宅へ伺いました。そのときには、身ぶり手ぶりや筆談で何とか意思疎通ができ、運動会にも参加していただき、そしてまた、その後の懇親会でも、町会の皆さんと身ぶり手ぶりで歓談しておりました。その後は、しばらく町会の行事にも参加しておいでましたが、話し相手が少ないためか、その後はだんだんと参加しなくなったわけです。これではいけないということで、その後、私の家内は半年間、毎週金曜日の夜、松ケ枝福祉館で行われる金沢市の手話奉仕員養成入門講座に参加いたしました。その講習会は、聾者の方と通訳の方と2人で指導されるもので、合計25回の講座でした。何とか最後まで修了することができました。しかし、家内に聞くと、入門講座では自分が使うだけで精いっぱいで、人に教えることなど到底できないということでした。その後、町会でも簡単な手話の講習会を開催できないものかと金沢市聴力障害者福祉協会へ問い合わせしたところ、講師の派遣料は1人で1万5,000円で、2人分で1回の派遣で3万円ほどかかると言われました。1町会での負担が余りにも大きかったので、そのとき以来、断念したままとなっております。今、全国各地で災害が起きております。いざ災害があり避難するときに、聴力に障害のある方に声かけするとき、また、避難してからも手話は必ず必要になると思います。今回、補正予算に計上されている学習用教材はどんなものを作成されるのか、また、作成される学習用教材は、私の町会のように、すぐにも必要となるところにも無償で提供していただけることができるのか、当局にお尋ねいたします。 また、現在、金沢市には手話の資格を持った人が少ないとお聞きしておりますが、今後は、資格者をふやす考えはないのかお伺いいたします。 また、県内の他都市では、手話についての講習会の要請があれば、行政が無償で講師を派遣してくれる制度があるそうです。今回の条例を機に、できるだけ早い時期に金沢市のかがやき発信講座のメニューに取り入れるなど、出前講座を行っていただきたいと思いますが、特に条例第7条の市の実施する施策について、市長の考えをお尋ねいたします。 手話は、ふだんから使いこなしていかないとなかなか上達しません。また、私自身も家内から少しは教えてもらっていますが、これもなかなか上達いたしません。しかし、挨拶とか声かけを少しでも知っている表現があれば、それがきっかけとなり、お互いにコミュニケーションをとることができ、今まで壁となっていた弊害も越えることができるのではないでしょうか。 〔議長退席、副議長着席〕 たまたま、私の近所にこういった実例がありましたが、金沢市にはもっと知られていない実態があるようです。また、手話通訳者になるためには、5年以上のかなりの時間と費用がかかるようです。ぜひとも早急に取り組んで実施していただきたいと思います。 次に、金沢市の指定避難場所についてお尋ねいたします。 今、金沢市の災害時の避難指定場所は、小学校、中学校、高校、大学、短大、公民館、公園、広場、その他を含め、公共施設を中心に合計で500カ所指定されております。近年、全国的には各地でさまざまな災害が発生しており、ことしも大分や九州北部で大きな土砂災害が発生しました。当金沢市は、ことしも梅雨の前半は昨年同様で空梅雨かと思われましたが、7月に入ると1日、4日、16日、25日、そして8月8日の台風5号、さらに8月25日の大雨があり、多くの土砂災害が発生し、市へ報告が上がったものは、土木、農林を合わせて268件にも達したとのことでした。幸い、軽微な人的被害はありましたが、大きなものはございませんでした。しかし、鈴見地区では、崖崩落の土砂災害により、11世帯に避難勧告が発令され、3世帯の方が数日間避難されました。また、医王山地区などでは、避難準備・高齢者等避難開始も発令され、一時13世帯、23名の方が避難されたそうです。また、金沢湯涌福光線、通称湯涌街道の東荒屋町地内の県道崩落は、市民生活や観光に大きくかかわる被害でもありました。そんな中で、災害の種類、規模や期間にもよりますが、市民の方々から今現在の避難場所の疑問を聞かれたり、自分自身もそう思っておりますが、金沢市の指定避難場所は地区の実態に若干合ってはいないのではないかとのことであります。先ほども申しましたが、指定避難場所は公共施設を中心に指定されておりますが、私の森本地区を見てみますと、水害の心配される河北潟沿岸の湖南、花園地区、森本川近くの小学校、また、国道8号線、IRいしかわや新幹線、北陸自動車道、山側環状などで、全体が分断され、避難場所へ行こうにも行けないところが多くあります。山間部へ行けば、なおさらのことです。今、指定されている全体の避難場所は、それはそれとして、今後は対象地区をさらに細分化し、その校下、地区に合ったところを指定しなければいけないのではないでしょうか。高齢者や子どもたちが安全に、そして実際に行ける場所を指定すべきではないでしょうか。今後の当局の計画について、あればお聞かせください。 次に、消防局の本年度の当初予算に盛り込まれた小型無人機--ドローンについてお尋ねいたします。 これについては、本年度は導入に向けての実証実験を行い、それらを踏まえて導入機種の選定を行い、来年度に本格的に導入する計画だったと思います。今までは、金沢市は災害が少ないところだと言われておりましたが、最近は、日本中どこで災害が起こるかわからない状況です。さきに申し上げましたとおり、金沢市でも7月、8月の記録的な大雨のため、土砂災害が発生し、避難勧告や避難準備も発令され、大変心配したところでもあります。特に湯涌街道の東荒屋町の崖崩落現場のドローンで撮影された写真を見せていただきましたが、非常に鮮明で細部にわたって撮影されており、また、人では絶対に行けないところからの写真も載っておりました。最近、ドローンの活用方法は日々進化しております。特に災害現場での情報収集や行方不明者の捜索などに、非常に有効な手段だと報告されております。そこで、現在、消防局での実証実験や操縦などの研修、訓練はどこまで実施されているのかお尋ねいたします。 また、実施されていないのなら、いつから行うかお尋ねいたします。 災害は、いつやってくるかわかりません。先週の新聞の報道にもあったように、石川県消防学校でも国からの施策で4基が貸与され、11月からドローンの基礎研修に20名、指導者養成に2名の研修を実施するとありました。また、本市では、ドローンの導入に当たってどの程度の機種を想定しているのか、また、いずれにしてもできるだけ早い時期に導入すべきと思います。あわせて、お考えをお尋ねいたします。 次に、地球温暖化対策、循環型社会及び森林の再生についてお尋ねいたします。 この質問は、ことし3月の連合審査会で時間不足のため先送りになった質問でございますので、よろしくお願いいたします。 数年前までは、地球環境に優しい暖房器具としてペレットストーブが随分と話題になりましたが、私の思い過ごしかもしれませんが、最近は余り普及が進んでいないのではないでしょうか。現在もペレットストーブの購入には市からの補助制度があると思いますが、ここ数年の購入補助実績の台数をお尋ねいたします。 また、燃料のペレットそれ自身も余り安くはなかったと思います。あわせて、その生産も長野県や富山県が中心で、石川県には生産施設は少なかったと思いますが、今後の生産施設の設置や単価を下げる方策があれば、教えていただきたいと思います。 今、日本でも、金沢市でもそうですが、昔と比べ、ほとんど誰も山へは行きません。行くのは、森林組合の関係者だけではないでしょうか。時代や環境は変わりましたが、私の子どものころは、山へ行って、まきやシイタケのほだ木を切ったり、炭を焼いて出荷している人が大勢いました。また、新規の植林も、日本の森林施策は杉の植林一辺倒でやってきたのが現状です。そして、近年は、成木になっても、人件費の高騰や外国産材に押され、伐採し出荷しても赤字で、誰も切り出して出荷する人はいません。私自身の山もそうです。また、植林した山を市営造林として契約し、将来に備えましたが、当初の契約は40年という計画でしたが、木材市場の状況も回復せず、徐々に50年、60年と契約期間が延長され、何と今では80年となっております。私の父もそうですが、当時契約していた人は、誰も契約満了時まで生きてはいないわけです。あわせて、広葉樹は、さきにも申しましたが、手つかずのまま推移してきたのが現状です。昨年、細田副市長にも、就任された当時、金沢の山間地を案内し、その現状を見ていただきましたが、金沢の山は果たして森林再生化という名前のとおり再生できるのか、非常に疑問だと言われました。そしてまた、金沢の山のある程度の現状は理解していただけたと思っております。そこで、昔のように、まきや炭を生産し、山へ行けばお金になるし、環境にも役立つという仕掛けの事業を立ち上げなければならないのではないでしょうか。 また、ペレットストーブだけでなく、まきストーブにも購入補助を出せばと思いますが、いかがでしょうか、当局のお考えをお尋ねいたします。 人間が山に入ることにより、イノシシや熊が里やまちに出てくることも防ぐ一助になるのではないでしょうか。 次いで、毎度のとおり、山のイノシシや熊の公共施設への侵入対策についてお尋ねいたします。 昨年は、金沢マラソンのときに、イノシシがコース近くの金沢バイパス藤江地区に出没いたしました。また、市街地の十一屋小学校にもイノシシが出た事件がありました。このときには人への被害はありませんでしたが、去ることしの7月に内川小中学校に熊の目撃情報があり、また、同じ7月に森本の山間地区で熊と車がぶつかった事故もあり、車がへこんだということでした。また、昨年の冬は暖冬で、積雪も少なかったため、予想していたとおり、イノシシはふえ、捕獲数は昨年をはるかに超す状況です。今後このままでは、他県でもあったように、熊はもとより、イノシシによる人身事故の心配が増すばかりです。昨年、不動寺小学校の裏山で子どもたちのイノシシ目撃が頻繁に発生したため、教育総務課に相談し、育友会や見守り隊の皆さんの協力のもと、防護柵を設置していただきました。また、テクノパークのグラウンドゴルフ場にも、イノシシがグラウンドを掘り返し、荒らすことが多く発生し、こちらも、所管であるスポーツ振興課に防護柵を設置していただきました。それ以後、イノシシの被害は出ていませんが、こちらのテクノパークはあわせて熊の出没が多く、完全には安心とまではいっておりませんが、ひとまずといった状況です。今後、保育所や学校を優先に、また、人の集まるところへの対策が必要になると思いますが、御見解をお伺いいたします。 最後に、イノシシの肉の加工処理を行っているジビエ工房三谷についてお尋ねいたします。 この施設は、石川県県央農林や金沢市農林水産局、JA金沢市の指導、協力のもとで、10月で1周年を迎えます。今では、地元のレストランであるぶどうの木の料理長やレストラン樫のシェフの協力で、少しずつ新しいメニューもふえてきているそうです。また、JAのほがらか村でも冷凍し、販売されておりますので、皆さんもぜひ購入し、食べてみてください。臭みもなく、とてもおいしいです。また、ことしのイノシシの捕獲数は、先ほども申し上げましたとおり、昨年をはるかにしのぐ数となっております。工房では、これ以上捕獲しても解体処理が追いつかない状況になってきております。イノシシはふえるばかりです。最近では、新潟県糸魚川市、先週には富山県南砺市の田中市長が、じきじきに視察に来られております。このように、広く関心を集めており、ようやくここまで工房としての軌道に乗ってきております。しかし、将来のことを考えると、従事者の高齢化が心配になります。被害を防ぐことと同時に、工房の存続、つまり後継者問題を含め、御配慮いただきたいと思います。第三セクターとまでは言いませんが、その方策について当局のお考えをお示しください。 以上で、私の質問を終了させていただきます。 皆さん、御清聴、本当にありがとうございました。(拍手)
○下沢広伸副議長 山野市長。 〔山野之義市長登壇〕
◎山野之義市長 12番前議員にお答えをいたします。 手話言語条例の有資格者の増員についてお尋ねがございました。これまでも、手話奉仕員及び手話通訳者の養成研修や全国統一試験に向けての研修会などを通じ、有資格者の養成に取り組んでまいりました。今回、最初の段階である手話奉仕者の養成につなげるため、入門講座の視聴覚教材を作成するものであります。福祉イベントなどでの手話奉仕員養成講座の紹介、さらには今後、手話奉仕員の研修を充実するなどを通じて、手話通訳者の増員につなげてまいります。 講師の派遣についてですけれども、これまでも手話通訳者や手話による観光ボランティアガイドの派遣や養成などのさまざまな施策を行ってきているところであります。今年度からは、市長定例記者会見の手話通訳者の設置、小学校での手話の啓発講座開催、福祉イベントでの手話体験コーナーの設置を行っているところであります。また、直接手話ではありませんが、聴覚に障害のある方たちが御利用いただくべく、市出先機関でのタブレット端末の設置も予定しているところであります。今後、手話への理解の促進及び手話の普及を図るため、聴覚に障害のある方と手話通訳者による出前講座の実施につきましても検討を進めていきたいと考えています。 指定避難場所について何点かございました。その見直し、細分化が必要ではないかということです。これまでも、本市は可能な限り、必要な避難場所を確保してきたところであります。さらなる区域の細分化や避難場所の設置については、行政としてもなかなか限界があるのではないかなと思っています。ここはやはり地域特性に精通した自主防災組織の皆さんを中心に、コミュニティ防災士や地域の方々で御相談いただき、民間施設との協定締結、地区別防災計画への反映につなげてほしいと思っており、本市としても、そうした活動を可能な限り支援していきたいと考えています。 森林再生について、ペレットの生産のことですけれども、単価の引き下げのためには、ペレットストーブやペレットボイラーの普及による需要の増加を図る必要があり、材料となる木材の安定供給など、課題もあると思っています。一方、ペレットは地球温暖化対策に有効でありますことから、今後とも活用促進や普及啓発に努めてまいります。 まきストーブの購入補助ということも考えてみてもいいのではないかということでした。まきや炭の利用につきましては、電気や灯油の手軽さになれた現代人のライフスタイルになじみが薄いのが実情でありますが、一方では、広葉樹の活用や木質バイオマスエネルギーの利用など、循環型社会の形成に資すると考えられますので、その活用について研究してまいりたいと思います。私の自宅には、ペレットストーブを置いています。当初、まきストーブも検討いたしました。まきストーブは、より環境に優しい暖房設備ということは理解をしておりますけれども、出てくる煙やにおい、さらにはまきの置き場等の課題があるということから、我が家ではペレットストーブにさせていただいたところでありますし、その課題は決して小さくないというふうに思っています。御提案の補助制度につきましては、今後研究させていただければというふうに思っています。 公共施設への獣害侵入対策についてですけれども、里山にある公共施設におきましては、各施設の管理者が必要に応じて防護柵を設置するほか、注意看板を設置するなどの対策を講じることが大切であると思っています。あわせて、野生獣の生息域においては、捕獲おりを設置し、個体数を減らすとともに、人里近くのやぶ狩りを行い、緩衝地帯を設けるということも大切で、効果があるとお聞きしています。さらには、光で市街地への侵入を防止する発光板の設置ということも効果的だということにお聞きしていますし、熊やイノシシが出没する地域にそういう環境をつくっていきながら、出没しにくいようにしていきたいと考えています。今後とも、人身被害の防止に向け、こうした施策を積極的に推進するとともに、より効果的な対策の実施につなげていきたいと考えています。 ジビエ工房三谷についてお尋ねがございました。私も寄らせていただいたことがありますし、お料理していただいたそのジビエもいただきました。このジビエ工房三谷は、捕獲頭数が増加している中、捕獲したイノシシを適正に処理し、食材などへの有効活用を図る上で、私は大変重要な施設であるというふうにお聞きしています。お話ありましたように、他の自治体からも既に視察がいらっしゃっているというのは、それだけ重要性が認識されていらっしゃるんだというふうに思っています。今年度、冷凍庫等の導入の支援、衛生面、安全面に関する指導、助言を行ってきたところでありますが、今後の運営や支援のあり方につきましては研究課題とさせていただければというふうに思います。 私のほうからは以上です。